南予の古民家再生プロジェクト(その1) −鬼北町末廣邸−

 四国電力宇和島支店と南予の工務店七十二社が取り組む「南予の古民家再生プロジェクト」。古民家を電化リフォームなどで再生する事で快適な住環境を創り出すこの取り組みも二年目に入った。その古民家再生事例を四回に亘り紹介する。まずはプロジェクトのきっかけとなった末廣邸。
 元々三間町で空家となっていた旧庄屋で、末廣氏が家屋本体に調度品や古屑を含めて購入し鬼北町に移築した。古民家に残る著名人の書を襖の表装に再利用し、鬼北の杉や檜、地元で活躍する陶芸家の作品を水洗ボウルとして使う等、こだわりと遊び心溢れる住宅として完成した。施工した甲栄住宅(鬼北町)社長や棟梁の古民家再生にかける熱き思いと匠の技、末廣氏のこだわりに感銘を受け、古民家の魅力を一人でも多くの人に伝えたいと思ったのがプロジェクトの始まりである。(写真=三和土の土間、太い大黒柱と黒い梁、箱階段や囲炉裏の素晴らしさに目を見張る)

南予の古民家再生プロジェクト(その2) −松野町K邸−

 昨年二月、四国電力宇和島支店と協賛工務店七十二社で、「古民家リフォームフェア」を一斉に開催。その後五月に、鬼北町の道の駅を会場に地元四社で合同開催した「古民家再生相談会」が契機となったのが、今回の松野町K邸。
 四電は、電化機器を搭載した車輌や電化アドバイザーを派遣し相談会を支援した。来場したK氏は、IHクッキングヒーターでの調理を体験し、その取り付けを決定。見積りにK邸を訪れた金谷住宅産業(松野町)の社長が、天井裏に眠る立派な梁を見つけ梁を活かしたリフォームを提案。築一五〇年の古民家が見事に再生された。K氏も現れた梁と天窓に映る夜景に大満足。「古民家再生」を切り口にリフォームの開拓が狙いだが、IHクッキングヒーターがきっかけの「古民家再生」事例である。(写真上=完成外観、下=天井を除いたら現れた太い梁)
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南予の古民家再生プロジェクト(その3) −八幡浜市K邸−

  八幡浜市保内町川之石地区にも多くの古民家が存在する。K氏は30才代前半だが、以前から古民家に興味があり、近くにある築100年以上を経過した旧和菓子屋をリフォームして住んでみたいと思っていた。しかし建物は傷みが激しく、どこの工務店に相談すればよいか迷っていた。そんな折、八幡浜市の新町ドームで開催されたイベントで、四国電力宇和島支店が展開している「南予の古民家再生プロジェクト」の協賛店である朝日建設(八幡浜市)と出会った。過去に古民家再生の実績がある同社は、天然素材の防蟻剤使用をはじめ耐震性、断熱性を高めるためのこだわりの提案を行い、それに共感したK氏はリフォームを依頼、昨年12月に竣工した。なまこ壁や引き戸を採用した車庫など趣を残した町屋風の外観に対し、中は電化を始め快適な生活を手に入れたK氏夫妻と幼い子供達は、そこに末永く住み継ぐ事になるだろう。(写真上=外観はそのままに、下=天井を除いたら現れた太い梁)
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南予の古民家再生プロジェクト(その4) −宇和島市津島町M邸−

 今回紹介するM邸は、宇和島市津島町山財地区、鬼ヶ城山系を背景に岩松川が流れるのどかな山里にある。築80年の民家だ。その材の多くはM氏の祖父が現役の大工であった時に、近くの橋が壊されるのを聞き、譲り受けたもので、悠に100年を越えている。M氏が父親の看護を考えていた時、住宅のリフォームに関するテレビ番組を見て「古民家再生」を思いつき、四国電力宇和島支店が展開している「南予の古民家再生プロジェクト」の協賛店でもある地元の(有)梶原工務店に施工を依頼。若き画家でもある娘さんとその妹が自ら塗った珪藻土の白壁とロフトのある空間は、洒落たイタリアンレストランの様でもある。家の前にある家庭菜園で野菜はほぼ自給自足で、料理好きの家族全員がIHクッキングヒーターで腕をふるう。恵まれた自然の中で快適に暮らせる家となった。(写真上=外観の趣はそのままに、下=イタリアンレストランのようなLDK)
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南予の古民家再生プロジェクト(その5) −内子町大瀬A邸−

 今回紹介するA邸の主人は、若きセールスマン。セールスの仕事で、再生された古い民家を訪れた経験もあり、以前から古民家への憧れを持っていたという。実家は内子町大瀬地区で醤油醸造業を営んでおり、その敷地内には、長年使われていない築120年の家があった。昨年2月、四国電力宇和島支店が放送したテレビ番組を見て、更に古民家再生への想いが募り、その家を再生しそれまで住んでいた同町五十崎から帰る決意をしたとの事。内子町の古い町並みの再生をはじめ多くの実績を持つ地元の蟷囲揃設に依頼し、6ヶ月かけて再生。珍しい木造3階建てだが、3階部分は5層からなる梁を生かし、ロフトのある現代的なリビングに生れ変わった。隣にある蔵では、昔ながらの醤油の製法が受け継がれ、若き主人はこの家の歴史を継ぐことになった。               
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南予の古民家再生プロジェクト(その6) −宇和島市津島町K邸− 

 宇和島市津島町岩松地区は、明治から昭和にかけ、船による交易が盛んな町であった。舟大工が多くいたこの地区は、天井に曲線を付け中央部分を高くした「舟底天井」の家が多く残る。舟底天井は台風の被害から家屋を守るようできるだけ低く設計された家で、広く暮すためのものであり、またお客さまへのもてなしの意味もあったという。
 今回紹介するK邸もその一つ。築190年と言われる旧肥料問屋は傷みが激しく、地元の兵頭住建蠅房茲蟆しを相談していた。しかし、「南予の古民家再生プロジェクト」の協賛店でもある同社は、その歴史的・文化的価値を認識し、古民家に対する熱い想いから再生を提案。持ち主も代々伝わる家への思い出が深く、残す事の意味を改めて痛感し、再生を決意。舟底天井の下、自身の趣味であるお茶やお花を通した友人へのもてなしの場として、心安らぐ空間に生まれ変わった。
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南予の古民家再生モデル住宅完成 リフォーム獲得のイベント開催などに利用(07.8.16-23号掲載)

 四国電力宇和島支店が、快適な住環境を実現しつつ歴史ある古民家を後世に残すことをねらいに展開する「南予の古民家再生プロジェクト」で、古民家リフォームを体感できる「古民家再生モデル住宅 よんでん和み(なごみ)館」がこのほど、西予市宇和町三丁目開明学校上り口「ギャラリーK」隣にオープンした。
 同町卯之町中町の町並みに残る築百四十年と言われる民家をリフォームしたモデル住宅は、自然素材の塗料を使い古民家独特の和の深みを残しながら、シンプルモダンな開放空間を実現。玄関にはユニバーサルデザインの二段框(かまち)と二百年の古材を使った手彫り丸太(桧)の柱を配した。
 また、IHクッキングヒーターを備えたアイランド型キッチンや夜間蓄熱ファンヒーター、エコキュート、電気式床暖房(フローリング・畳)、ビルトイン床置エアコンなど数々の快適な電化機器を装備。
 モデル住宅は九月九日までの一か月間は週末を含め毎日営業(十時〜十七時)し、古民家協賛工務店共催のリフォームフェアも開催。今後協賛工務店が実施するリフォーム獲得のためのイベントなどを中心にギャラリー、陶器展、コンサートなどでの利用も予定している。問合せは、同支店営業提案センター〇八九五―二四―二二四五まで。

南予の古民家再生プロジェクト(その7) −北宇和郡鬼北町武下邸−

 「海や山に囲まれた愛媛県の南予の地で農業をしながら古民家に住みたい」との熱い想いで昨年春、西予市に移り住んだ武下さんの古民家探しが始まった。「南予の古民家再生プロジェクト」協賛店や南予の市町の窓口にも相談したが、静かな谷あいにある古民家がいいということで鬼北町から紹介された田畑に囲まれた築53年の家を購入。そこで生活する事になった。古民家としては築浅であるが、梁・柱ともに立派で、建具の細工にも随所に工夫が見える。しかし、10年近く空家になっていたこともあり損傷が激しく、現在「南予の古民家再生プロジェクト」の協賛店である甲栄住宅によって再生工事が進められている。以前からあるかまどや囲炉裏はそのまま利用しながら、八角形の囲炉裏を新たに設置。別棟の浴室に鎮座していたFRPの浴槽は五右衛門風呂に付け替えた。電化住宅の採用とADSLの高速インターネットなど快適な環境も整え、自然に囲まれた中での豊かな暮らしを実現する。この春からは休耕田に水が張られ、秋には収穫を迎える。
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南予の古民家再生プロジェクト(その8) −西条市飯岡寺田邸 (築約90年)−

  古民家に住んで農業したい、という長年の夢を叶える事になったのが、現在名古屋市在住の寺田氏夫妻。ご主人は幼い頃祖父に預けられ西条の地で育った。その幼少の記憶が、この古民家で農業をしたいと言う夢を膨らませた。
 九州出身の奥さんは6年前に初めて訪れた時、この家に住みたい、陶芸教室を開きたいと感じたという。その二人の夢を叶える再生工事が南予の古民家再生プロジェクトの工務店で現在行われている。
 再生後、台所は陶芸教室に、農機具倉庫は陶芸の電気窯の蔵に生まれ変わる。また薪ストーブや囲炉裏はそのままに、最新のIHクッキングヒーターとエコキュートが採用される。
 古民家の完成は4月末だが、3月末には名古屋を出て、同地に移り住む。石鎚山を望む畑でご主人はブルーベリー農園を、奥さんは陶芸教室とガラス玉教室を営む事になる。
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南予の古民家再生プロジェクト(その9) −よんでん「和み館」−

 西予市宇和町の中町(なかのちょう)に昨年八月オープンした古民家モデル施設「和み館」には、県内外からこれまでに六千人を超える来館者が訪れ、予想を超える反響を集めている。ANAの観光ツアーコースへの組み入れや中町のまちの魅力との相乗効果で、地域の新しい魅力創出にも繋がっている。和み館では、歴史ある建物の再生の中で最新電化設備による快適空間を実現しているが、この冬にも夜間蓄熱暖房器や床暖房の快適性に触れ、多くの人から好評を得た。施設を訪れ実家の梁や柱、古民家の価値を再認識し再生工事に繋がった例や、和み館の書斎が欲しいと築120年を超える久万高原町の古民家に書斎を増設する計画例など、実際の再生への取組みにも繋がっている。こうした反響の高さから、四国外の電力会社から同様の施設設置に対する関心も高まっている。(写真キャプション=3月29・30・31日と賑わった和み館。3日間で200名が来館)
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南予の古民家再生プロジェクト(その10) −大洲市菅田町I邸−

 東に神南山、西に冨士山の見える小高い丘にあるのが大洲市菅田町のI邸。以前は市街地に住まれていたが、両親(実父?)の介護の必要性で帰郷。今ある実家の再生に取り組んだ。築133年の大きな建物の2階には、かつて家業として養蚕を営んだ名残の繭が多く残されていた。
 当初は、古民家再生プロジェクトの協賛店である菅野建設さんに通常のリフォームを願い出たが、西予市宇和の古民家再生体験施設「よんでん和み館」の見学を通じて古民家への魅力を感じ、オール電化の採用と大きく梁を見せる建物の再生に取り組んだ。耐震補強の柱と梁を追加しながら、古民家再生ならではの広々とした空間が誕生した。(写真上=建物外観、写真下=梁を活かした室内)
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